病院のご案内

院長あいさつ

 ともち未来病院は平成28年4月1日から社会医療法人黎明会 美里リハビリテーション病院へ名称変更して新しくスタートします。前身の医療法人社団白寿会から黎明会へ事業譲渡を受け、ともち未来病院の名称のまま3年運営して参りました。平成の大合併により砥用町は中央町と合併して美里町となっており、町外の方からすると‘ともち’という名称はわかりづらい面があると思われます。そのため美里という現在の美しい町名を病院名に付け、病院の存在地をわかりやすくするとともに、美里町町民の皆様により利用していただけるように願いを込めました。

 多死・人口減少時代でこれまでのように特色のない療養型病院では対象患者さんが減る一方で運営に支障をきたしてきています。特に美里町は高齢化率が高く人口減少は顕著です。そのためリハビリテーションを前面に打ち出し、より多くの力を注いで多くの患者さんに利用してもらえるように願っています。これまでもリハビリテーション部門の整備、スタッフ共に充実してきていたのですがイメージ・宣伝不足からか当院でリハビリテーションを積極的に行っているという印象を持つ方が少なかったように思います。そこで、名称にリハビリテーションを入れることにより、当院の積極的な取り組みを打ち出したいと思います。宇城市や熊本市からは少し離れますが風光明媚な環境の当院で1~2か月のリハビリテーションを行っていただき、なるべく歩いて退院していただけるような患者さんを増やしていきたいと考えます。医療人、病院人としては、入院時より良くなられて退院していかれる患者さんを送り出すことが一番のやりがいであります。

 リハビリテーションのスタッフは、科長を筆頭に理学療法士6人、作業療法士1人でしたが、4月からは理学療法士5名、作業療法士2名の計7人で行っていく予定です。さらに両療法士の募集をしており、療法士の増員も計画しています。このように療法士数ならびに療法士個々の能力の充実・向上を図り、患者さんのニーズに応えられるようにしていきます。ハード面では、広いリハビリテーション1室で病院全体の患者さんの治療を行っていましたが、4月からは各病棟にサテライトのリハビリテーション室を設え、軽度のリハビリテーションは病棟内で行えるようにしました。リハビリテーションのスタッフが病棟内のサテライトリハビリステーション室に出向き治療を行います。そうすることで患者さんの移動の時間を減らし、効率的で利便性を重視した治療ができると思います。

 またリハビリテーション室に設置して利用してきました機材(超音波治療器、牽引器、平行棒、歩行器など)で古くなっているものがありましたので新規に購入し、治療の効果がより出るように致しました。4月からは新しい機材で気持ち良く治療を行うことができます。このようにリハビリテーションの量・質両方の充実・向上を目指し、より良い療養環境を提供します。

 しかしながらリハビリテーションに特化するわけではなく、これまでどおり自宅退院ができないような患者さんも受け入れていくのは変わりありません。地域に愛される病院でありたいというのはこれまでどおりです。当院の理念は、誠実な医療を実践し地域に貢献します、であり、基本方針は地域のニーズに応える、安全な医療の実践、魅力ある職場づくりの3つです。真摯な姿勢で医療を行い、地域に密着した、地域住民のニーズに応えられ、喜んでいただけるような医療機関でありたいと考えています。また職員にとっては働き甲斐のあるの魅力ある職場であることがひいては患者さんへのサービスの向上につながることと信じています。

 病床数は、医療療養型病床83床で、二つの病棟で運営しております。第一病棟を43床、第二病棟を40床として、より極め細やかな看護ができるような体制を取っています。職員数は平成28年4月1日現在100名弱で美里在住者がほとんどを占めており、職員構成からも地域に根差した病院となっています。常勤医師は4月から内科医が1名増え3人となり、歯科医を含め4名となります。診療科目に関しては、内科、循環器内科、呼吸器内科、外科、整形外科、リハビリテーション科、歯科を標榜しています。4月から赴任される医師は昨年も勤務していただいており、当院並びに地域にも馴染まれた先生ですので、患者さん方の力になっていただけると信じています。

 当院の取り組みでは、平成26年の2月より訪問看護を行っています。ベテラン看護士が自宅に訪問して入浴介助や血圧測定、内服管理などを行い健康状態の把握に努めております。状態が不良の場合は医師に相談して指示を仰ぎ、早期に治療を開始することがあり、病状の悪化を未然に防ぐことができています。

 平成26年10月からは障害者の支援事業として、短期入所事業を行っています。介護者のストレス解消や急な用事の時など、被介護者の短期入所で介護者が安心して任せられるように努力しております。

 平成27年4月には病院敷地内にコミュニティセンターを設置して、管理栄養士による料理教室や理学療法士によるリハビリテーション体操教室などを行い好評を博しています。

 通所リハビリテーションは休祭日もサービスを行っており、これまでどおりに多くの方々に利用していただきたいと思います。通所リハビリテーションでは入浴が利用者の皆様の楽しみの一つと思われます。今回、古くなっていました入浴施設を改修して快適な入浴サービスを提供できるようになります。

 2025年問題以降の日本の人口動態を考えますと大変厳しい世の中になると予想されています。その中でも医療情勢は厳しく、その対応策としての地域医療構想が着々と進んでいます。当院のような地方にあります療養型病院は存続の危機にあると思います。もし当院がなくなればこの地域は一気に医療崩壊が進むと危機感を抱いています。この地域を守るためにもどうにかして当院を存続させたいのです。そのための名称変更であり、リハビリテーションを積極的に推し進めていき、より多くの患者さんに利用していただけますことを願っております。

 緑川ダムのほとりで、桜の木が数多く植樹されている、脇瀬橋という赤橋と木々の緑とのコントラストが目に鮮やかな風光明媚な場所にあり、鳥のさえずりがよく聞こえる大変素晴らしいところに立地しています。長期療養をするには絶好の場所です。桜の花で春の訪れを知り、夏は新緑が香り、秋は紅葉を愛でることができます。

 どうぞリハビリテーションを含めた療養においでください。