臨床工学科の業務の一つとして、血液透析を主に行っていますが、時に白血球除去療法(LCAP)や腹水濾過濃縮再静注法(CART)も行います。
私たち臨床工学技士の取り組みとして、より良い透析液の清浄化を行っています。
清浄化を行う事により5つの事を心がけています。
- 手根管症候群の発生頻度の減少
- 血清β2-ミクログロブリン濃度の低下
- 血清CRP値の低下
- 血清アルブミン値の上昇
- 貧血の改善
今回の病院の移転・新築に伴い、古くなった逆浸透法精製水製造装置を東レ社製の透析用ROシステム・トレピュアTW-1800RHへ、多人数用透析液供給装置をTC-50HIへ変更しました。
特に逆浸透法精製水製造装置の透析用ROシステム・トレピュアTW-1800RHは九州では当院が最初の導入施設であり装置の主な特徴は、熱水消毒機能やクリーン化仕様8インチRO膜の標準搭載などにより、更なるクリーン化向上とランニングコストの低減、及び全てのポンプをインバーター制御するなどの高機能化を図っています。
これらの透析液清浄化の組み合わせに、作成された透析液を清浄化する微粒子フィルターのCHARACTER-Cを取り付け、又患者さんの治療に用いる透析用患者監視装置にエンドトキシンカットフィルターを装着し、より良い透析液の清浄化を行っています。
「透析用ROシステム・トレピュア」+「CHARACTER-C」+「患者監視装置 東レTR-3000MA」+「日機装DCS-27」当院の透析液清浄化対策システムの組み合わせです。(一部 東レ株式会社取扱説明書より引用)