病院長挨拶


 医療界では2025年問題を控え、病床機能の分化・連携と在宅医療の推進等により、効率的な医療提供体制を確保することが喫緊の課題とされ、宇城地域でも、地域の人口減少の動きにあわせて、病床の転換、在宅医療の推奨、介護サービスとの連携等々について具体的な協議が重ねられています。多様性を求める時代とともに、病院の役割も多様化し、医療連携を中心とした在宅医療の後方支援や、地域内での医療情報ネットワークの構築とその普及活動など新たな役割も増えつつあります。これまで災害拠点病院、第二種感染症指定病院、救急指定病院などの公務を担いながら、地域での中核的な役割を果たしてきましたが、平成23年の社会医療法人認定、さらに平成27年の地域医療支援病院承認により、日頃から行政機関、医師会あるいは各種団体と連携して動く機会が増えてきました。

内向きの感覚から連携へと大きく意識を改革する時代が来ていると感じます。総病床数204床、病床稼働率96.1%、時間外加算割合36.1%、救急車搬入台数1,481台、ウォークイン救急患者3,550名、ウォークインを含めた救急患者のうち、入院する患者の割合は21.2%、紹介率68.5%など、平成30年度も例年通り、二次救急指定病院、地域医療支援病院として十分な実績をあげることが出来ました。職員ならびに関係の皆様の働きとご協力に感謝申し上げます。
 本年度、熊本県から新たに地域在宅医療サポートセンターの指定を受けました。センター事業では、地域内の医療機関と連携し、在宅医療の普及啓発とともに在宅患者急変時の病床の確保、空床状況の情報共有、関係専門職の人材の育成のための研修会の開催など、在宅医療支援病院や支援診療所などの後方支援を行ないます。また、連携のツールとして、くまもとメディカルネットワークを活用します。センターは連携支援課が中心となってすでに実働を始めています。開放型病院としての病診連携、あるいは地域連携会議などを通した介護施設との病施連携などこれまでのノウハウを生かして、有用なセンターとなれるよう頑張ります。さらに、本年度3月に、熊本県地域医療拠点病院の指定を受けました。圏域内における医療提供体制の充実を目指して、熊本大学病院からネットワーク構想医が派遣されます。4月から腎臓内科の常勤医1名、非常勤医2名、整形外科から非常勤医1名の先生方が来ておられます。この事業を通して不足する医療機能を補てんし、病院を挙げて地域医療の発展に貢献したいと考えています。

 医療界全体が大きな変革期を迎える中で、微力ではございますが、地域医療の拠点となって頑張ってまいります。
ご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。



(更新日:2019年3月1日)

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